アメリカのETFの為替リスク

アメリカのETF(Exchange-Traded Fund)を購入する場合、為替リスクが伴います。為替リスクとは、異なる通貨での取引によって生じる潜在的な損失のリスクのことを指します。

特に日本からアメリカのETFを購入する場合、基本的には米ドル建てでの取引となるため、購入時と売却時の円/ドルの為替レートの変動が投資のリターンに影響を与えます。

具体的には、以下のようなシナリオが考えられます。

  1. 円高・ドル安の場合:購入時に比べて円がドルに対して強くなった(ドル安/円高)場合、ETFを売却して円に換算した時のリターンが減少します。つまり、ETF自体のパフォーマンスが良くても、円高の影響で換算後のリターンが下がる可能性があります。
  2. 円安・ドル高の場合:逆に、購入時に比べて円がドルに対して弱くなった(ドル高/円安)場合、ETFを売却して円に換算した時のリターンが増加します。ETFのパフォーマンスが悪くても、円安の影響で換算後のリターンが上がる可能性があります。

為替リスクは、国際的な投資を行う際には避けられない要素であり、その管理は投資戦略の一部となります。為替ヘッジを行うETFを選択することで為替リスクをある程度抑制することも可能ですが、ヘッジコストが発生します。どのような選択をするにせよ、自身のリスク許容度と目標リターンを考慮し、必要に応じて専門家の意見を求めることが重要です。

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